誕生まで

笑い気功は、内気な性格を改善したいという私の個人的な願望から偶然に生まれ、多くの人に育てられて実を結ぶことが出来た幸運な気功法です。最初のうちは「何で自分が笑いを?」という疑問が頭をよぎり、不思議な気がするときがありましたが、予期せぬことが起こるから、人生は楽しいのかもしれません。

合気道、流道、気功法の指導員を経て、昭和63年に「自然体健康体操」という独自な体操のクラスを始めたのがそもそもの始まりです。、その体操の指導をしているときに、笑い気功が誕生する切っ掛けとなる出来事がありました。それは、生徒さんから声が小さくてよく話が聞き取れないと度々言われたことです。自分でも自覚はしていたのですが、やはりショックでした。そこで何とかして声を大きくしたいと、「あいうえお」の5つの母音を発声しながら体を動かす母音体操を考案しました。

古神道の言霊体操を参考にし、気功の経絡理論に基づいて動作を作りましたが、あるとき、全身で「あー」の発声をした後に思わず「はっ」と息を漏らしたところ、生徒さんから笑ったように聞こえたと言われました。それが笑い気功のヒントになったのですが、笑い気功は期せずして生まれた偶然の産物だといえます。そして、その動作や手のカタチなどを気功の理論で検証していくなかで、まず、「あっはっは気功」が生まれ、それを皮切りに、5つの母音による笑いのカタチが次々と生まれました。まさに芋ずる式にという感じでした。
笑うことが目的ではなく、発声気功として考案したものだったのですが、最初のうちは笑うことにこだわって、かえって気まずい感じになることがよくありました。とくに、男性の多いクラスではそのような展開になりがちでした。

そのような状況を改善するために、心と体のこわばりをほぐすウォーミングアップ体操を色々と考案しているうちに、より効果的な笑いのエクササイズが次々に生まれました。そして、平成8年にビートたけしさんが司会をしている『日曜ジョッキー』というテレビ番組で5つの笑い気功を紹介する機会をいただき、そのことを切っ掛けに、笑い気功の最初のテキストを出版しました。

それから笑い気功協会を立ち上げるまでの13年間の歩みの中で、、かっての自分のような内気な人でも、笑うのが苦手な人でも楽しく行なえる笑い気功の体系を完成することが出来ました。今では、ウォーミングアップの体操のときから涙目になって笑う人まで出てきています。さまざまな紆余曲折がありましたが、いま思うと、それらの経験が笑い気功の完成のために必要だったことが分かります。いまでは笑い気功を行なっているときが一番楽しく、笑い気功を普及していくことが自分のライフワークだと思っています。

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